自然と排卵
自然の法則と性周期
生物は、総て宇宙の法則に生かされ、宇宙の法則の中で生きています。

女性の生理は月のリズムに支配され、人の命は潮の満ち干きに影響されています。
人の受胎も総て宇宙の法則、月のリズムに支配されています。
動物の雌は、発情周期があり排卵の前だけに発情します。
月経周期と発情周期は同じ性格のものなので、両者を総称して性周期といいます。
実は、男性が満月に狼男になるのと同じように、女性も月経周期が発情期と一致して狼女になっているのです。
動物の世界では、排卵は2つに分かれます。
- 交尾排卵
ネコ、ライオン、ウサギは、交尾して初めて排卵が起きるので「交尾排卵」と呼びます。
- 自然排卵
人間は、交尾に関わりなく性周期に排卵が起きます。
女性は、排卵期の前に卵胞ホルモンの分泌が増加し、動物の雌と同じように、生理的発情期が潜在しています。
しかし、大脳皮質が発達しているので、生理的発情があっても理性や感情の陰に隠れて殆ど意識されません。
月経周期中のセックス頻度を調べた報告によると排卵期が最も高いと言われています。
これは、女性に生理的発情期が潜在していると言う事ではないでしょうか?
不思議なことが起こります。
排卵周期28日の人間も、嬉しい時、楽しい時、そして、恐怖を感じたときなど、交尾排卵に似たことが起こることが確認されています。
- 長く家をあけている船員が、つかの間の休日を妻と一緒に過ごします。
受精のタイミングに合わせて休日があるわけではないのですが、船員の家族にもちゃんと子供ができます。
- 第一次世界大戦、第二次世界大戦のとき、兵士たちに1、2日の休暇が与えられ、家族や恋人の元に帰りました。
約270日経つと、兵士たちのパートナーは、出産ラッシュになったそうです。
- アメリカでは、日本軍の真珠湾攻撃の268日後には出産ラッシュになり、1965年のニューヨーク大停電の270日後は、どの産院も満杯状態になったそうです。
研究者たちは、このパートナーたちが月経周期のいつ頃にあたっていたか調べました。
驚いたことに排卵期の女性だけでなく、排卵が終り次の排卵が起きるにはまだ早い女性、排卵が終って次の月経までの妊娠しないはずの時期にさえかなりの頻度で妊娠していたのです。
性交が引き金となって排卵が誘発される「交尾排卵」が起きたと考えられるようです。
第3のタイミング法(最高のタイミング法)
子宮の入り口は、異物の進入を阻止する働きがあります。
精液も、女性の体にとっては異物になります。が、女性の性的な興奮度が高まるにつれ、膣内の分泌液の働きで、精液を迎えやすくなります。
女性がオーガズムに達すると、「バルーン現象」といって膣の奥が広がり、子宮収縮や膣内の痙攣がおこります。
このとき、子宮が精子を吸い上げやすくなると言われており、女性にとって気持ちのいいセックスが、精子を受け入れやすい、妊娠しやすいタイミングと言えるようです。
男性も性的な興奮が高まるほど、精液も濃く、量も多くなり、膣の奥まで射精することができ、妊娠しやすくなります。
男性も女性も、気持ちが高まれば、高まるほど、妊娠しやすくなるようです。
つまり、妊娠するためだけの義務的なセックスよりも、二人の気持ちが高まり、愛を確かめ合う楽しいセックスが妊娠しやすいのは、間違いないようです。
あなたの排卵期は満月と新月に関係しているかもしれない?
28日周期かもしれない?交尾排卵かもしれない?
その時、その時、あなたのカラダの調子で最高のタイミングで排卵していると言えるのではないでしょうか?
女性の本能は、いつも妊娠しようとしているのです。
大事なことは、あなたのお腹の中に小さい命が宿ったとき、十月十日間新しい命を育む力のあるカラダとココロを準備して置かなくてはいけないのです。
医師から排卵する確率の高い日を教えてもらい、妊娠のみを目的とした義務的な不自然なセックスが、いかに妊娠から遠ざかっているか、女性も自然の法則に従い、動物的な欲求(生理的発情期)に素直に行動することが、本当の排卵期という事ではないでしょうか?
二人の気持ちが高まり、お互いを求め合ったとき、これが第3のタイミング療法(最高のタイミング療法)と言えるようです。
あなたも、不妊治療による不妊の渦に飲み込まれることのないようにして欲しいと思います。
妊娠と自然のリズムと潮の満ち引き
自然界のものには総て、リズム、音、呼吸、光、振動があり、総てのものは活動しています。
総ては生まれ、成長し、成熟し、そして消滅してゆきます。

太古の昔より夜は闇に包まれた世界では月が唯一の光でした。
人間は月の光をたよりに生活していました。
現代の夜は人工照明にあふれ、月の光を感じる機会はなくなってしまいました。
そんな私たちに、月のリズムを感じる能力は残っているのでしょうか。
昔の日本人は、太陽暦でなく、月の暦である太陰暦(旧暦)にもとづいて生活していました。
月は、地球上のすべてに影響を与えています。
最たるものが潮汐で、海の潮の満ち干です。
潮汐というと、海の潮の満ち干ばかりだと思われますが、この力は地球上全てに影響し、我々の生活する地面も、およそ30cm高くなったり、低くなったりしてるそうです(固体潮汐)。
潮の満ち引きが月の満月と新月によって起こることは、よく知られていますが、人間の生死に深い関係があることはあまり知られて無いようです。
昔から人が生まれるのは、満潮の時で死ぬのは引き潮の時だと言われ、実際に医学の発達した現代でも、臨終の患者を抱える医師の中には、この時刻を気にする医師もいます。
潮の満ち干きは出産にも影響をします。
満潮に向かって陣痛が進み、干潮に向かって遠のくことが多く、満潮と干潮の差が大きい、大潮である新月・満月の時期は、出産が増え、安産で生まれることが多いそうです。
昔の助産婦(産婆)さんたちは、干満表を見て子供の生まれるタイミングを見ていたそうです。
生命の誕生は神秘的なので、潮の満ち引が関係あっても不思議はないですね。
月のリズム満ち欠け周期は、29,5日ですが、女性の生理周期が28~30日なのも、月の引力の影響と言われており、つきのものや月経と言われているのも肯けます。
生体に最も強く影響をするのが新月と満月で、その時期は身体中の血液が逆流し、精神的に不安定になったり、攻撃性が高まったりする事が分かっています。
新月と満月には犯罪が増加するという統計は世界中で見られます。
月の満ち欠けによって無意識のうちに心理状態が変化する現象で、脳内に月の磁力をキャッチするセンサーがあるために引き起こされる、という説があります。
ヒトが月のリズムを感知するしくみは解明されていませんが、人体は約80%が水分なので、月の引力により生体内でも潮汐作用が起きてヒトの感情や行動に影響を与えても不思議はありません。
これほど文明が進み、宇宙に行くことも出来、医療環境も進み、心臓でさえ取り替えることが出来る時代になりました。
1年中快適な温度の環境の中に住み、一年中美味しいものが溢れています。
自然を壊すことは出来ても、それでも、人間は自然の一部だと言う事に変わりはなく、大いに自然の影響を受け続けて、生きているのです。
つまり、人間は動物であり、自然の一部だと言う事ですね!
科学万能と言われる現代に生きるあなたも、動物であり、自然の一部だと言う事です。
排卵と潮の干満
排卵と潮の満ち引きと生物たちの生態を紹介します。
- アオウミガメ・・・・・・ 満月の日に産卵
雌は決まった海岸の砂浜に上陸し、満月の夜に1回で約100個の卵を産みます。
- クサフグ・・・・・・ 満月・新月の日に産卵
5月後半から七月前半の満月・新月の後の午後の満潮少し前の時間帯に、海中のクサフグが一斉に海岸に集まってきて陸上に産卵します。
- ナマコ・・・・・ 新月・満月の日に産卵
生殖期間は7月上旬から9月下旬で、期間中は新月と満月の前々日と前日の2日間に、いっせいに精子か卵を放出します。
月の満ち欠けをきっかけに性転換をするナマコもいるそうです。
- カタツムリ・・・・・・ 満月に東へ進む
カタツムリたちは満月になると決まって東に進み、新月のときには逆に西に向かいます。
カタツムリたちには月の引力による微妙な磁力の変化を感じとる能力があると考えられます。
- 御所柿・・・・・・ 満月の恵み
なぜか満月には渋くて食べられないが新月になると甘くなります。
- ポロロッカ(Pororoca) ・・・・・・アマゾン川を逆流する潮流
生物ではないのですが、トッテモ不思議なので紹介します。
「大騒音」を意味するトゥピー語で、満月と新月の時は干満の差が大きく(大潮)、5m程の高さの波としてアマゾン川の河口に押し寄せてく大波で、川の流れを飲み込み時速65kmの速度で逆流し、800kmの内地にまで到達することもあるそうです。
大潮に由来するため月に2回起こる現象ですが、3月の頃には干満差の大きさや、雨季の影響によるアマゾン川の水量の多さにより規模が大きくなり、アマゾン川の大量の水が満潮になって押し寄せる海水と衝突し、川の水は逆流する海水に押され、海水と共に逆流します。
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