排卵日の特定
排卵日の特定
排卵(はいらん)とは、成熟した卵胞が裂けて卵子(正確には卵母細胞)を放出する月経周期の過程です。
基礎体温上から見る排卵日
きちんと排卵が起きている場合には、基礎体温曲線は二相性を示します。
これは、生理が来てから排卵までの間は低温期、排卵してから次の生理が来るまでの間が高温期という形で体温が二相に分かれることを指します。
おおよそ、低温期は36.0度から36.3度前後、高温期は36.7度から37.0度前後くらいになるのが普通だと言われますが、36.5度程度でも高温期の体温であるという人もあります。
全体的に見て、ある程度低温期と高温期に分かれているかどうか、高温期がだいたい2週間前後あるかどうかが大事です。
基礎体温曲線がきちんとした二相性を示す場合、いつが排卵日になるのかということですが、これは正確に「いつ」とはわからないと思って下さい。
一般的には基礎体温上で低温期の最後の日に排卵が起こると言われますが、これは必ずしもそうではなく、実際には「低温期の最後の日の前後2~3日間」に排卵が起こっているそうです。
また、低温期の最後の日は普段より体温が下がるとも言われていますが、これもすべての人に当てはまるわけではなく、階段状に高温期に移行していく人もいるそうです。
子宮頚管粘液法
子宮頚管粘液法でおりものの変化を観察し排卵を判断する。
月経直後は硬く閉ざされていて、分泌物もほとんどありませんが、排卵が近づくに連れて分泌物の量や性質が変化します。
子宮口はしだいに柔らかくなり開口部が開き気味になり、白っぽいおりものが増えてきます。
いよいよ排卵期になると、おりものは透明に変化します。
指先についたおりものを指2本につけて伸ばしてみると、排卵直前には10cm近く伸びるようになります。
こうなるといよいよ排卵が近いと判断します。
これが子宮頚管粘液法(おりものチェック)です。
排卵検査薬
市販されている排卵検査薬は?
排卵検査薬は、検査する上での身体の負担が少ないという点では優れていますが、判定については必ずしも信頼のおけるものではありません。
あくまでこれは補助的診断法であって、これ単独で排卵を特定できるものではないと考えてください。
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